機械式時計はステータスシンボル

機械式時計の一番のメリットは、他の時計よりも高価なことでしょう。デジタルやクオーツ式の時計が登場したことで、機械式の生産量は減少しており、希少価値があります。制作工程が複雑で部品の数も多いため、製造にかかる金額も段違いです。さらに、機械式時計の取扱いはほとんどが高級時計ブランドであり、価値を高める要因になっています。

金額が高いことは入手がしにくいデメリットでもあります。しかし購入後も価値が下がりにくいので、長い目で見ればメリットになります。少量生産が多く、同じタイプの本数が少ないので、購入当初よりも価格が上がる時計も珍しくありません。メンテナンス性がよく、分解整備が可能なので、数十年後でも時計として同じ価値が約束されます。

機械の複雑機構の美しさ

機械式時計には、時間の表示だけではなく、様々な機能を付与することができます。例えば、自動で日付調整を行う永久カレンダーや、音で時間を知らせるミニッツ・リピーター。時間を測るクロノグラフなどです。こうした機能は複雑機構=コンプリケーションと呼ばれています。 コンプリケーションは1つの機能を付与するだけでも、内部構造が複雑で価値が上がります。さらに複数の機能を付与したものが人気で、それこそ家一軒が建つくらいの、かなりの高額で取引されています。スマホではプログラミングで実行しているような機能を、歯車やバネといった機械で実現したものです。それだけに精密で繊細なものとしてロマンを感じ、魅了される人が多くいるようです。